ロワール川沿いに位置するアンジュー地方(Anjou)は、豊かな自然と歴史的建築が魅力のエリア。
古城巡りや中世の街並み、さらには珍しい地下住宅など、パリとは一味違った見どころが満載です。
今回は、実際に訪れて印象的だったアンジェ市内や周辺スポットを中心に紹介します。
アンジュー地方とは
アンジュー地方は、フランス西部ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏に属する歴史あるエリア。
ロワール川流域の美しい景観に加え、ワインや城郭、古い村並みなどフランスらしい風景を存分に楽しめます。
中心都市はアンジェ(Angers)で、パリからTGV(高速列車)で約1時間半とアクセスも良好です。
中心都市アンジェ(Angers)の見どころ
1. アンジェ城(Château d’Angers)
アンジュー観光で外せないのがアンジェ城。9世紀にノルマン人の脅威にさらされたアンジェ―公1世がこの高台に定住しました。三世紀後に、アンジェ―地方がプランタジネット朝の支配下になった際に、王宮が築かれました。
13世紀に建てられた巨大な城塞は、灰色の石と黒いスレートのコントラストが美しく、堂々たる存在感を放ちます。
- 観光のポイント
- 城壁に囲まれた中庭と美しい庭園
- 世界最古級のタペストリー「ヨハネの黙示録のタペストリー」
→ 14世紀に制作された壮大な作品は必見です。 - お城の高台からはアンジェのシンボルともいえるサン・モーリス大聖堂が見えます。
歴史と芸術を一度に体感できるアンジェ城は、アンジュー観光で必見です!

2. サン・モーリス大聖堂(Cathédrale Saint-Maurice)
アンジェ城からも望むことができるサン・モーリス大聖堂は、ゴシック様式が美しい教会。
訪問時は内部が工事中で全てを見ることはできませんでしたが、外観だけでも迫力十分。
高い尖塔と繊細な装飾は、アンジェの街の象徴的存在です。

3. 木造の旧市街を散策
アンジェの街中には、中世から残る木造の家並みが点在しています。
石畳の細い路地を歩きながら、カフェや雑貨店を覗けば、まるでタイムスリップしたような気分に。
アンジェ城観光と合わせて、のんびり散策するのがおすすめです。

アンジェ周辺のおすすめスポット
モントルイユ=ベレ城(Château de Montreuil-Bellay)
フランス・ロワール地方アンジュー地区にある中世の要塞型城で、起源は11世紀。
600mの城壁と13の防御塔を持ち、15世紀には居住用の館や礼拝堂が加えられました。
革命期には女性囚人を収容した歴史もあり、現在はワイナリーを併設する観光スポットとして一般公開されています。
- 城壁と塔:約600mに及ぶ城壁と13の塔が中世そのままの姿を保ち、城郭を一周しながら圧巻の景観を楽しめます。
- 古い厨房や地下ワイン蔵:当時の調理場やワインセラーが保存され、15世紀の暮らしを感じられる貴重な見学ポイント。
- 伝統的なワイン:15世紀に造られたセラーでは、丹念に熟成されたスティルワインやスパークリングワインが今も生産され、試飲も可能です。
歴史好きにも、ロワールワインを楽しみたい人にもおすすめの城です。

ロシュメニムエ村(Rochemenier Village Troglodytique)
アンジュー地方で特にユニークなのが、岩を掘って作られた地下住宅群。
250もの地下ハウスからなる村は、最古のもので13世紀にまで遡ります。
- 見どころ
- 当時の家具や農具を展示し、昔の生活をリアルに再現
- 地下ならではのひんやりとした空間体験
ヨーロッパの城観光が多い中で、岩を掘った家を見られる場所は非常に珍しいため、見学の価値ありです。

Lac de Maine(メーヌ湖)
アンジェ市街から近いレイクサイドスポット。
6月初めから8月までは監視員がいる日限定で、湖でスイミングが可能です。
泳がなくても、ビーチのような砂浜でのんびり過ごせるのが魅力。
ピクニックや散歩を楽しむ地元の人々で賑わいます。

まとめ
アンジュー地方は、古城巡り・中世の街並み・ユニークな地下住宅など、フランスの多彩な魅力を凝縮したエリアです。
アンジェ城や大聖堂を中心に、少し足を延ばしてMontreuil-Bellay城やロシュメニムエ村を訪れれば、パリとは一味違う歴史体験が楽しめます。
ロワール観光のプランにぜひ加えてみてください


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